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中国の自動車業界と自動車メーカー各社について



中国の自動車会社


中国の自動車市場について

大きく拡大する中国自動車市場

もともと中国の自動車市場はそれほど大きなものではありませんでした。2000年で200万台ほどで、海外の自動車市場と比べるとそれほど大きな数字ではありません。これがハイペースで拡大していき、2005年には約550万台とたったの5年で2.5倍にも拡大しています。さらに4年後の2009年には1000万台の大台を超えて1364万台に、翌年には400万台以上増えて1806万台にもなっています。いかにハイペースで急激に拡大しているかがわかると思います。

中国の自動車の販売台数の推移


世界最大の自動車市場

2016年度の日本の乗用車販売台数は前年度1.5%減の497万台で、アメリカは前年度0.4%増の1755万台です。一方で中国は前年度比で13.65%増で実数にすると約400万台増えて2802万台とダントツで世界一位の規模を誇ります。日本の約6倍もの市場規模を誇るのです。世界最大の自動車販売台数を誇るドイツのフォルクスワーゲンも中国市場での合弁企業の躍進がその成長の大きな要因であるといえます。


中国の自動車市場は2017年は微増に

中国の自動車販売市場は2015年から2016年にかけては大きく伸びていますが、2016年から2017年ではその伸びも86万台と大きく減少しています。急成長してきた中国の自動車市場ですが、ここにきて緩やかな成長へと転換しつつあるのかもしれません。


中国のビックファイブ

中国の自動車メーカーは外資との提携も盛んで、数多くのメーカーが群雄割拠している状況です。そんな中でビックファイブと呼べる自動車メーカーがあります。それは上海汽車、東風汽車、第一汽車、長安汽車、北京汽車の5社です。これら自動車メーカーはいずれも販売実績で200万台を超える大企業です。1位の上海汽車にいたっては販売実績が2015年度で647万台と日本の本田を超え、世界7位の規模を誇ります。

今回はこの5社に加えて164万台の販売実績を誇る国内6位のメーカーである広州汽車についても取り上げていくことにします。

上海汽車
東風汽車
第一汽車
長安汽車
北京汽車
広州汽車


上海汽車集団

上海汽車(シャンハイオートモーティブ)

・設立上海汽車装配廠が1958年に「鳳凰」ブランドのセダンタイプの自動車を開発したことから始まります。
・海外提携企業フォルクスワーゲン(ドイツ)、GM(アメリカ)、ボルボ(スウェーデン)
・傘下企業/.上海VW(50% - フォルクスワーゲンと折半出資)
/.上海GM(グループで50% - 残り半分はGMが出資)
/.上海申沃客車有限公司(ボルボと折半出資)
/.上汽通用五菱汽車(グループで51% - 残りはGMが34%、広西汽車集団が15.9%)
・特徴 上海汽車集団はグループ全体の自動車販売量は2017年度で691万台になります。この数値は世界第6位のフォードのの660万台を超え、世界5位で725万台の現代・起亜自動車に迫る勢いです。

傘下の企業である上海VWは206万台の売上を誇り、企業別では国内1位の規模となります。また同じく傘下である上海GMは199万台で国内2位に位置しています。国内4位の上汽通用五菱汽車も上海汽車集団の傘下の企業です。結果国内の1位、2位、4位を上海汽車集団が独占していることになります。

同集団は奇瑞や吉利汽車などのような自社ブランドでの自動車販売には消極的であくまで世界的な自動車大手との合弁事業に注力しており、その結果中国国内で圧倒的な販売数量を実現しています。

上海VWのサンタナは上海タクシーの定番にもなってます。また乗用車販売ランキングでも毎年トップ3の順位を争うほどの人気です。奇瑞汽車の「奇瑞(チェリー)」は10万元を切る国産車とあって特に人気が高いです。


東風汽車集団

東風汽車(ドンファンモーター)

・設立1969年に同社が設立されました。
・海外提携企業プジョーシトロエングループ(フランス)、ルノー(フランス)、日産自動車(日本)、ホンダ(日本)、起亜(韓国)
・傘下企業/.東風汽車(日産自動車と折半出資)
/.風神汽車(40% - 東風汽車に帰属)
/.神龍汽車(50% - 残りはプジョーシトロエングループ)
/.東風本田(50% - 残りはホンダが出資)
/.東風悦達起亜汽車(25% - 25% = 江蘇省の悦達集団、50% = 起亜自動車)
/.東風ルノー(50% - 残りはルノー)
・特徴風神汽車はもともとは日産が出資する裕隆汽車との合弁でしたが、新たに日産と「新」東風汽車を設立したため、風神汽車は同社に帰属することとなりました。

2003年にはフランスのプジョーシトロエングループと折半出資で神龍汽車を設立。ルノーとも2004年ごろから計画されてきましたが2013年になってようやく折半出資で合弁会社設立にいたっています。

東風汽車は他社と比較してもかなり多くの国際的な自動車メーカーと提携していることがわかります。乗用車部門では東風日産が5位で125万台で稼ぎ頭となっています。

中国の自動車メーカーにとっては提携先との合弁がどれだけ販売数をあげれるかが、グループ自体の売上や販売実績を左右するということがわかるかと思います。


第一汽車集団

第一汽車(ファーストオート)

・設立1953年にロシアの自動車メーカーの支援を元に中国で最初の自動車メーカーとして設立されました。
・海外提携企業フォルクスワーゲン(ドイツ)、トヨタ自動車(日本)、ダイハツ自動車(日本)、マツダ(日本)
・傘下企業/.四川豊田(子会社の成都一汽汽車とトヨタ自動車で折半出資)
/.一汽VW(60% - 残りはフォルクスワーゲン出資)
/.天津豊田(子会社の天津汽車の100%子会社とトヨタで折半出資)
/.天津汽車(100%出資)
/.成都一汽汽車(80%出資)
・特徴一汽VWのジェッタは乗用車販売ランキングで、販売高トップ3で195万台の乗用車を販売しています。中国大手自動車メーカーは提携先の国際的な自動車メーカーとの合弁事業での販売数が売上に大きく左右されます。トヨタとの合弁事業が乗用車販売ランキングトップ10に入ってくるようになると第一汽車の販売高もそれに比例して大きく伸びることになるため、同事業での売れ行きが今後の同社の成長の鍵となってくるでしょう。


長安汽車

長安汽車(チョウアンオート)

・設立設立は1862年と古く、もともとは兵器等の製造、開発を担当してきました。乗用車部門への進出は1957年からでジープの製造を開始しています。
・海外提携企業スズキ(日本)、マツダ(日本)、フォード(アメリカ)、プジョーシトロエングループ(フランス)
・傘下企業/.長安鈴木汽車(51% - 残りはスズキが35%、双日が14%)
/.長安福特汽車(50% - 残りはフォードが出資)
/.長安馬自達汽車(50% - 残りはマツダが出資)
/.長安PSA(50% - 残りはプジョーシトロエングループが出資)
・特徴1993年に日本のスズキと合弁会社である長安鈴木汽車を設立。2001年にはフォードと折半出資で長安福特(フォード)汽車を設立。これに当事フォードのグループ企業であったマツダも参加してフォード35%、マツダ15%出資という形で3社の合弁に切り替わりました。

その後フォードとマツダは資本提携を解消したため、合弁事業である長安福特汽車も2012年にフォードとの合弁である長安福特汽車とマツダとの合弁である長安馬自達汽車へと分割されることになりました。2010年にはプジョーシトロエングループと折半出資で長安PSAを設立しています。

長安汽車は自社ブランドでの乗用車販売にも力を入れており自社メーカーである長安汽車は乗用車販売で国内7位の112万台を売り上げています。これは合弁事業での稼ぎ頭である長安フォードの売上の82万台を超える実績です。


北京汽車集団

北京汽車(ペキンオート)

・設立設立は1953年です。
・海外提携企業ダイムラー(ドイツ)、現代(韓国)
・傘下企業 /.北京奔馳汽車(51% - 残りはダイムラーが出資)
/.北京現代汽車(50% - 残りは現代が出資)
・特徴 2002年には韓国の現代自動車と合弁会社を設立。国内の乗用車販売ランキングでは第10位の78万台と大きな稼ぎ頭となっています。2005年にドイツのダイムラーと合弁で北京奔馳汽車を設立。


広州汽車集団

広州汽車(グアンジョウオート)

・設立1997年に設立。
・海外提携企業ホンダ(日本)、トヨタ(日本)
・傘下企業 /.広州本田汽車(50% - 残りは本田が出資)
/.広州豊田汽車(50% - 残りはトヨタが出資)
・特徴1999年に現在人気沸騰中の「雅閣(アコード)」生産開始。2002年には「奥得賽(オデッセイ)」の生産開始。広州ホンダの特徴ははじめから日本をはじめとする世界各国で人気の乗用車を生産しているところにあります。国産車でかつ最新の車ということで、眼の肥えた国内のユーザーにも人気が高いようです。

また中国自動車市場で初めて、メーカー特約販売店を全国に展開し、顧客サービスの拡充にいち早く努めた点も広州ホンダの強みとなっています。2004年にはトヨタとも合弁を開始し、この2社の合弁事業が売上の大半を占めています。



自動車メーカー販売台数トップテン

中国自動車メーカー上位10社

中国の自動車メーカーの2017年度の販売台数上位10社の数値を見て行くことにします。企業グループ単位ではすでに200万台を超える自動車メーカーが6社存在し、2位の東風汽車は412万台、1位の上海に至っては691万台もの販売実績を誇ります。やや上位陣営が固まってきた様相ですが、多くは合弁事業での売り上げからきているものです。特に上海汽車などはその売上をほぼGMとVWとの合弁事業から満たしています。


2015年から2016年にかけての動向

2015年度の数値と比較してみると自動車会社各社の販売台数は各社とも大きく増加しています。300万台以上を販売する自動車会社が2社から4社に、100万台以上を販売する自動車会社は6社から7社に増えています。国内の自動車販売市場の成長を背景に各社とも大きく販売数を伸ばしています。

前回ランク外の奇瑞汽車が今回8位にランクインしています。奇瑞は自社ブランドの自動車販売に力を入れている企業です。


2016年から2017年にかけての動向

2015年から2016年にかけては各社とも全体的に自動車の販売台数を伸ばしていましたが、2016年から2017年にかけてはその動きにも変化が表れてきているようです。例えばトップの上海汽車集団や第一汽車集団は大きく販売台数を伸ばしています。広州汽車集団に関しては164万台から200万台の大台に乗せてきており、また吉利控股は79万台から一気に130万台まで躍進しています。

一方で2位の東風汽車集団や長安汽車集団、北京汽車集団などは前年度比で販売台数がマイナスとなっています。このように全体的に成長してきた自動車業界も、市場の拡大ペースの失速とともに躍進する企業と停滞する企業にやや2極化しつつあるようです。

自動車メーカー販売台数(2017年度)
グループ名販売高
上海汽車集団691.64万
東風汽車集団412.07万
第一汽車集団334.60万
長安汽車集団287.25万
北京汽車集団251.20万
広州汽車集団200.10万
吉利控股130.52万
長城汽車集団107.02万
華農汽車集団74.57万
奇瑞汽車67.27万

自動車メーカー販売台数(2016年度)
グループ名販売高
上海汽車集団647.16万
東風汽車集団427.67万
第一汽車集団310.57万
長安汽車集団306.34万
北京汽車集団284.67万
広州汽車集団164.92万
長城汽車集団107.45万
吉利控股79.92万
華農汽車集団77.44万
奇瑞汽車69.85万

自動車メーカー販売台数(2015年度)
グループ名販売高
上海汽車集団586.35万
東風汽車集団387.25万
第一汽車集団284.38万
長安汽車集団277.65万
北京汽車集団248.90万
広州汽車集団130.31万
華農汽車集団85.61万
長城汽車集団85.27万
安徽江准58.79万
吉利控股56.19万



自動車ブランド販売台数トップテン

中国自動車ブランド上位10

次に乗用車ブランドごとの販売台数トップテンを見てみることにします。各企業ブランドを見てみると合弁事業での自動車メーカーが大半を占め、独自ブランドは6位の吉利汽車や7位の長安汽車、8位の長城汽車のみとなっています。8位の長城汽車は自社開発の自動車が他社とそっくりだとたびたび指摘されて訴訟なども起こされている企業です。

2015年から2016年にかけての動向

2015年度と比較してみるとどのブランドも販売台数を伸ばしています。2016年度では東風汽車集団の神龍汽車が10位からランク外に落ち、かわりに独立系で自社ブランドを展開している吉利汽車が10位にランクインしています。

2016年から2017年にかけての動向

自動車ブランドごとの2015年から2016年にかけての動向を見てみると、上海大衆や、上海通用、上海通用五菱、一揆大衆などが安定して販売台数を伸ばしています。東風日産なども前年度から販売台数を伸ばし、8位から5位まで順位を上げてきています。そんな中でも特に躍進が目立つのが吉利汽車です。同社は販売台数が一気に1.5倍ほどに拡大し、10位から6位にまで順位を上げています。

一方で北京現代は大きく販売台数を減らし、順位も6位から10位にまで転落しています。販売ブランドで見てもブランドごとに2極化が進んでいることがうかがえます。

乗用車部門販売トップ10(2017年度)
企業名販売高
上海大衆206.31万
上海通用199.87万
一気大衆195.72万
上海通用五菱189.48万
東風日産乗用車公司125.10万
吉利汽車124.80万
長安汽車112.83万
長城汽車95.03万
長安福特82.80万
北京現代78.50万

乗用車部門販売トップ10(2016年度)
企業名販売高
上海大衆202.02万
上海通用五菱188.00万
上海通用187.82万
一気大衆187.24万
長安汽車121.96万
北京現代114.20万
東風日産乗用車公司111.79万
長城汽車96.89万
長安福特94.38万
吉利汽車79.92万

乗用車部門販売トップ10(2015年度)
企業名販売高
上海大衆180.56万
上海通用五菱179.76万
上海通用172.50万
一気大衆165.02万
長安汽車111.33万
北京現代106.28万
東風日産乗用車公司102.61万
長安福特86.87万
長城汽車75.32万
神龍汽車71.07万



自動車メーカー各社の上場している市場

香港市場に上場している自動車メーカー

成長著しい中国の自動車メーカー各社ですが、日本からでもこうした企業の株式を購入することは可能なのでしょうか。まずそれを知るには各自動車メーカーが株式を上場している市場について調べる必要があります。そこで大手自動車メーカーがどの市場に上場しているのかを調査しました。

まずは香港市場に上場している自動車メーカーを紹介します。香港株のH株市場には東風汽車と北京汽車、広州汽車、長城汽車が上場していて、吉利汽車がハンセン指数銘柄となっています。この5社は香港市場で購入することができます。

会社名香港市場上海市場深セン市場
東風汽車H株(00489)
北京汽車H株(01958)
広州汽車H株(02238)
長城汽車H株(02333)
吉利汽車ハンセン(00175)


上海、深セン市場に上場している自動車メーカー

次に上海・深セン市場に上場している自動車メーカーを見ていきます。国内首位の上海汽車は上海A株に、国内4位の長安汽車は深センB株市場に上場しています。

会社名香港市場上海市場深セン市場
上海汽車A株(600104)
長安汽車B株(200625)



中国の自動車会社の株式を購入する方法

中国の自動車会社の多くは香港市場と上海市場に上場していることがわかりました。こうした自動車会社の株式を買いたいならその市場の銘柄を取り扱う証券会社に口座を開設して、取引を行うといいです。上海A株市場や香港H株市場のどちらも取り扱っていて、しかも取り扱い銘柄数が多いのは内藤証券です。

中には上海汽車や長安汽車のように上海市場、深セン市場でしか上場していない銘柄もあるので、上海A株・B株、深センA株・B株、香港H株のどの市場にも対応している証券会社を選ぶなら内藤証券がおすすめです。

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最終更新日 2018/09/27
公開日 2004/04/16













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