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ビール産業
vol7

2007年度のビール業界の動向


中国のビール生産量の推移
まずはここ数年の中国のビール生産量の推移について見て行きます。2002年にアメリカを抜いて世界1位になってから数年、2006年時点でみると2位アメリカが2300万トンほどですのでその差はすでに1000万トンを超えています。アメリカの生産量がここ数年大きな変化がない点を鑑みれば今後いっそうその差は開くことが予想されます。おそらく2007年は倍近い開きになっているのではないでしょうか。ビール消費量はロシアやメキシコ、タイやべトナムなど近年経済発展の著しい国で年々消費量が伸びていますが、中国の増加のペースが今後も続くのならおそらくビールの世界市場の中心的地位となるのは間違いないのではないのでしょうか。一方中国と同様人口の多いインドではまだそれほどビールは大衆には浸透していないようで、2006年度でも国別生産量ベスト25にも入っていません。今後の成長が期待されます。



世界のビール市場の動向
ここ数日のニュースですがビール販売世界2位のインベブによる同4位のアンハイザーブッシュへの買収が正式に決定し世界市場の25%をも占める巨大企業アンハイザーブッシュインベブが誕生しました。2位のSABミラーとの差も2倍にせまる程の規模です。前回外資の動向で取り上げた際の世界順位では2002年次のものですがアンハイザーブッシュといえば世界一のビールメーカーでした。それがわずか6年で4位にまで落ち、変わって台頭したSABミラーやインベブ、ハイネケンやカールスバーグなどにその地位を奪われ、ついには買収の対象となったのです。中国企業も驚くべきスピードで販売量を拡大していますが世界に目を向けると大手はそれ以上のスピードで成長しているのです。彼らの舞台は全世界に渡ります。新たに誕生するアンハイザーブッシュインベブの販売量は3824万トンで華潤雪花や青島の数字もかすんで見えます。上記のベストテンでは華潤雪花ビールが掲載されていませんが、華潤雪花ビールは中国大手コングロマリッド華潤創業とSABミラーとの合弁企業(51:49)ですのでおそらくSABミラーの販売量に組み込まれているのかもしれません。それんしてもなさけないのは日本企業で2002年次は10位だったキリンビールも今や12位にまでランクダウンし、トップとの差も10倍以上の開きができてしまいました。鉄鋼業界だけでなくビール業界でも日本企業は1歩も2歩も出遅れているようです。

2007年世界ビール企業販売量上位10社
順位メーカー販売量
1SABミラー2320万トン
2インベブ2260万トン
3ハイネケン1640万トン
4アンハイザーブッシュ1510万トン
5カールスバーグ1200万トン
6モルソンクアーズ580万トン
7モデロ510万トン
8青島500万トン
9燕京410万トン
10フェムサ400万トン

中国国内の販売動向
まずは上位5社の販売量をこちらの2005年度と比較した時に華潤雪花ビールの増加の割合が他社を上回っているのが目に付きます。これには様々な理由が考えられますが一番は資本力の差だと見る向きが体勢のようです。華潤雪花ビールは49%を世界2位のSABミラーが出資しています。したがって資本力は潤沢で現に四川ビールへの増資を決めたり貴州ビールを買収したり、その他ビール工場を買収したりと大幅な生産力の拡大に努めています。青島ビールも今回の再編で世界1位となったアンハイザーブッシュインベブから27%の出資を受けていますが、出資率の関係かやはり資本力では華潤雪花ビールの方が強いようです。対策として青島ビールではビール工場の建設や買収資金のために15億元の分離型ワラント債の発行の計画し2008年3月当局に認可されました。燕京ビールも新株発行で19億元を調達する予定です。

2007年中国ビール企業販売量上位5社
順位販売高販売量増加率
1華潤雪花ビール694万トン30.7%増
2青島ビール505万トン11%増
3燕京ビール407万トン14%増
4重慶ビール101万トン5.8%増
5金威ビール74万トン14.9%増





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text 2008/07/21







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