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鉄鋼業界
vol4

鉄鋼大手の順位の変遷


市場の急激な拡大
中国の2007年度粗鋼生産量は前年度比で15.66%増の4.89億トンを記録し、2位日本の約3倍もの粗鋼生産量に達しています。その量はすでに世界の36.4%を占めていて、世界的にみてもすでに圧倒的な存在感を示しています。今回はそうした中国の鉄鋼業界で活躍する大手メーカーについてみていくことにします。

鉄鋼大手の順位の変遷
今回は2003年度と2006年度の上位10社の比較を見て行きます。トップテンもわずか3年で大きく入れ替わり、業界再編が劇的に進展していることが伺えます。
粗鋼生産量上位10社(2003年)
順位企業名生産量
1位上海宝鋼集団1,978万トン
2位鞍山鋼鉄集団1,018万トン
3位武漢鋼鉄集団843万トン
4位首鋼集団817万トン
5位本渓鋼鉄集団720万トン
6位唐山鋼鉄集団608万トン
7位馬鞍山鋼鉄606万トン
8位邯鄲鋼鉄606万トン
9位ぱん枝花鋼鉄534万トン
10位包頭鋼鉄525万トン
粗鋼生産量上位10社(2006年)
順位企業名生産量
1位宝鉄集団2,250万トン
2位唐山鋼鉄集団1,910万トン
3位鞍山鋼鉄集団1,530万トン
4位江蘇沙鋼1,460万トン
5位武漢鋼鉄集団1,380万トン
6位済南鋼鉄1,120万トン
7位馬鞍山鋼鉄1,090万トン
8位莱蕪鋼鉄1,080万トン
9位首鋼集団1,050万トン
10位華菱鋼鉄990万トン
参考:国際鉄鋼協会(IISI)
TOPは変わらずの宝鉄集団で名称が上海宝鋼集団から宝鉄集団へと変わりました。生産量は他社の急激な伸びと比べるとやや見劣りしますがそれでも増加はしています。 唐山鋼鉄は2003年度の6位から一気に2位にまで躍進しました。これは生産拡大と2005年11月の同省中堅2社との合併などが影響しています。 2003年度2位の鞍山鋼鉄集団は2006年度で3位と順位を下げましたが、それでも2003年度5位の本渓鋼鉄集団と2005年8月に合併して生産量を大きく伸ばしました。 2006年度4位の江蘇沙鋼は2003年度にはトップテンにも名を連ねてはいませんでしたが、こちらも買収や生産拡大で飛躍した一社です。 2006年度5位の武漢鋼鉄も2005年1月に鄂城鋼鉄を同年12月には柳州鋼鉄を傘下に収めています。 首鋼集団や馬鞍山鋼鉄も2003年度に比べ生産量は増加しているのですが、他社の勢いがそれにも増して強いため順位を落としています。鋼鉄メーカーは全体的にみても生産量は増えているのですが、買収や合併、積極的な設備投資などにより劇的に生産量を増やすメーカーと、毎年安定して成長しているメーカーとに大きく分類されるようです。

2000万トン企業が新たに誕生
共に山東省を本拠地とする業界6位の済南鋼鉄と8位の莱蕪鋼鉄にはすでに合併計画が報道されてきましたが、2008年3月26日合併会社山東鋼鉄として正式にスタートしました。山東鋼鉄の生産量は2000万トンを超え宝鉄集団につぐ2位となることが確実とされています。もともと莱蕪鋼鉄は鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルから38.41%の出資を受けるはずでしたが、中国政府からの認可を受けることが出来ずに今だ出資には至っていない状況です。そんな中莱蕪鋼鉄は山東鋼鉄と合併して中国2位の鉄鋼会社へと生まれ変わってしまいました。世界的な鉄鋼メーカー誕生を後押ししたい中国政府の思惑もあって今後もアルセロール・ミタルによる出資は難航する事が予想されます。中国は世界最大の鉄鋼市場でありアルセロールにしてもなんとか切り崩して行きたいのが本音でしょうが、中国政府も外資への市場の解放にはなかなか慎重なようです。このまま手をこまねいていては中国からアルセロール・ミタルを脅かすような大きなライバルメーカーが出現することもそんなに先の話ではないかもしません。なにしろほんの数年前まで1000万トンを越えるメーカーは世界的にみてもそれほど多くなかったにもかかわらず、2006年の時点で中国からすでに9社も誕生しているのです。鉄鋼業界において中国企業の存在感は今後もますます大きくなってくることが予想されます。日本人としてはかつての世界のトップである新日鉄やJFEにもなんとかがんばってもらいたいところです。





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text 2008/04/17







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