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自動車産業
vol8

海外メーカーとの合弁事業について


はじめに
中国の自動車市場は海外メーカーとの合弁によって成長してきたといっても過言ではありません。そこで今回は中国の大手自動車メーカーと海外大手自動車メーカーとの合弁事業について見ていくことにします。最近では吉利汽車や奇瑞汽車など民族系独立資本の自動車メーカーの躍進の方に注目が集まりがちですが、まだまだ中国自動車市場では海外メーカーとの合弁会社生産のブランドが多くの市場シェアを握っています。そこで合弁会社にはどのようなものがあるのかを改めて整理してみることにしました。

第一汽車(ディイィチーチョ)
第一汽車が提携して合弁会社を展開している海外メーカーは主にVW(フォルクスワーゲン)とトヨタとマツダの3社です。1991年と古くからの協力関係にあるのがVWですが、最近ではトヨタと積極的な合弁事業を展開しています。2005年8月には注目のハイブリッドシステムを搭載したトヨタのプリウスも合弁の四川一汽豊田の長春工場で生産すると発表しました。
メーカー設立出資比率ブランド
一汽大衆1991年一汽60%、VW40%ジェッタ、アウディ、ボーラ、ゴルフ、パサート
天津一汽豊田2000年6月一汽50%、豊田50%カローラ、ヴィオス、クラウン、マークツー
四川一汽豊田2000年12月一汽50%、豊田50%プリウス、ランドクルーザープラド、ランドクルーザー100、コースター
一汽華利2003年10月一汽75%、ダイハツ25%テリオス
一汽マツダ汽車販売2005年3月一汽75%、マツダ25%プレマシー、ファミリア

上海汽車(シャンハイチーチョ)
上海汽車は大手自動車メーカーGMとVWと合弁を手がけています。VWとの合弁は第一汽車よりも歴史が古く6年早く合弁会社を設立しました。上海汽車はこの他トラックなどの商用車でボルボと提携して上海申沃客車を手がけています。この他経営危機に陥っていた韓国の双龍自動車も買収で傘下におさめています。
メーカー設立出資比率ブランド
上海大衆1985年3月上海50%、VW50%サンタナ、パサート、ポロ、ゴルフ
上海通用1997年6月上海50%、GM50%ビュイック、セイル

東風汽車(ドンフェンチーチョ)
東風汽車の合弁事業は1992年にフランスのプジョーと設立した神龍汽車が始まりで、現在でも好調な売上を持続していますが、近年は日産や本田などの日経自動車メーカーとの合弁を積極的に進めています。
メーカー設立出資比率ブランド
神龍汽車1992年5月東風32%、PSA32%、(残りは中国政府とフランスの銀行)シトロエン、プジョー
東風悦達起亜2001年東風50%、起亜50%アクセント、カーニバル、オプティマ、セラト
東風汽車2003年6月東風50%、日産50%ブルーバード、サニー、ティアナ
東風本田2003年7月東風50%、本田50%CR-V、シビック

2006年販売車種TOP10
ブランドメーカー販売高(万台)
ジェッタ一汽大衆17.68
ビュイック・エクセル上海通用17.65
エラントラ北京現代16.97
サンタナ上海大衆16.29
シャレード一汽夏利16.19
QQ奇瑞汽車13.20
アコード広州本田12.32
パサート上海大衆10.81
旗雲奇瑞汽車10.13
カローラ天津一汽豊田8.01
2006年度乗用車販売の人気トップ10も合わせて見ていくことにします。一番人気はいち早く中国市場に進出したVWやGMなどの合弁会社が生産するジェッタやサンタナ、パサートなどのブランドです。長く中国市場で活躍するメーカーのブランドが今も支持を受けているようです。ビュイックやアコード、シャレード、カローラなどは90年代終わりに進出してきたメーカーのブランドです。こちらも相変わらずの人気です。注目すべきは奇瑞汽車のQQと旗雲で国産メーカーのブランドが6位と9位に位置していてここ数年で順位を一気に上げてきました。競争激しい中国市場で今後どのブランドがどれだけ躍進するのか、今人気のブランドがそうした押し上げにどのように対抗して行くのか興味はつきません。





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text 2007/12/23







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