|
| |
まずは通信業界の市場規模についてみていきます。2005年度の数値では6373億元となっており、その額は日本円にして約10兆円とすでに巨大な市場が形成されていることがわかります。成長率も2001年度からの推移を見てみるとほぼ一定のペースを維持しているようです。
今後の行く末を判断する上で重要な固定資産投資の推移ですが、こちらはあまり大きな変動は見られず、むしろわずかながら減少に転じているようです。この事から判断するに、通信業界は今後も成長が続くことは間違いないでしょうが、市場規模が拡大しているわりに固定資産投資は大きく増えていないので、市場は拡大するもののそのペースは徐々に落ち着いてくるのではないかと予想されます。
通信業界の市場規模の推移
| 市場規模 | 前年比 |
| 2001年 | 4042億元 | 12.6%増 |
| 2002年 | 4626億元 | 14%増 |
| 2003年 | 5136億元 | 12.7%増 |
| 2004年 | 5725億元 | 11.5%増 |
| 2005年 | 6373億元 | 11.3%増 |
通信業界の固定資産投資の推移
| 投資総額 | 前年比 |
| 2001年 | 2737億元 | 14.8%増 |
| 2002年 | 2106億元 | 20%減 |
| 2003年 | 2215億元 | 8.1%増 |
| 2004年 | 2136億元 | 3.6%減 |
| 2005年 | 2033億元 | 3.3%減 |
|
すでに固定電話、携帯電話ともに世界一の市場となっている中国ですが、2005年に入ってその伸びはやや鈍化したものの、相変わらず成長は続いているようです。固定電話も順調にユーザー数を増やしているのですが、携帯電話ユーザーの増加数が大きいため総加入者数で年々開きが出てきています。
固定電話ではこれまで好調だった小霊通の伸びが2005年に入って前年度比で減少している点が目に付きます。通話料の安さでヒットした小霊通も徐々にその勢いが衰えてきているようです。2005年度の普及率は固定電話と携帯電話でそれぞれ27%、30%となっています。今後の市場拡大のカギは中国の経済成長による所得水準の向上と、中所得者層以上の増加の2点が握っているといえるのではないでしょうか。
固定電話ユーザーの増加数の推移
| 増加数(小霊通分) | 総数(小霊通分) |
| 2001年 | 3600万 | 18039万 |
| 2002年 | 3405万 | 21400万 |
| 2003年 | 4908万 | 26330万 |
| 2004年 | 4969万(2793万) | 31244万(6522万) |
| 2005年 | 3867万(2045万) | 35043万(8532万) |
携帯電話ユーザーの増加数の推移
| 増加数 | 総数 |
| 2001年 | 5955万 | 14480万 |
| 2002年 | 6139万 | 20700万 |
| 2003年 | 6268万 | 26869万 |
| 2004年 | 6487万 | 33482万 |
| 2005年 | 5860万 | 39342万 |
|
|
今回は中国情報産業部の統計データを参考に記事を書きました。中国情報産業部とは中国郵政部を前身とする組織で、現在は管理・規制などの業務を行っていますが、以前は通信事業から管理規制に至るまで通信産業の全てを独占していました。市場の解放、競争原理の導入という国の方針ともあいまって、1990年代後半に通信事業が分離され、それが現在の中国電信や中国移動なのですが、管理・規制と言った部門のみを扱う役所として再編されたものです。中国情報部のサイトの特徴として豊富な統計データや規制や勧告などの最新の業界ニュースが更新されているというのがあって、通信業界に関する情報を得たいなら非常に重宝するサイトとなっています。
|
|
| |