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中国の鉄鋼業界は経済成長、インフラ整備などを背景に1996年に1億トンの大台を突破、
当時一位であった日本を抜き去り世界一の生産大国となりました。
2003年には2億2234万トンを記録し、 10年もたたないうちにその量は2倍へと拡大しました。
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中国では大小様々な企業が鉄鋼業界に参入しています。 日本は大手5大メーカーで市場の90%を占めているのに対し、中国では生産量500万トンを越える大手13社を合計しても、市場の45%でしかありません。 いかに中小規模企業が乱立しているかがわかります。
また技術力のない中小規模の企業が多いため、製品が一般材に一極集中すると言う需給の矛盾も発生しています。
政府としては業界再編、寡占化、技術力の向上を推し進めたい思惑で、
再編のための中小規模企業への引き締め政策、合併推進などを随時実施しています。
また外資との技術・資本提携も近年増えてきています。
鉄鋼業界生産量上位10社(2003年)
| 順位 | 企業名 | 生産量 |
| 1位 | 上海宝鋼集団 | 1,978万トン |
| 2位 | 鞍山鋼鉄集団 | 1,018万トン |
| 3位 | 武漢鋼鉄集団 | 843万トン |
| 4位 | 首鋼集団 | 817万トン |
| 5位 | 本渓鋼鉄集団 | 720万トン |
| 6位 | 唐山鋼鉄集団 | 608万トン |
| 7位 | 馬鞍山鋼鉄 | 606万トン |
| 8位 | 邯鄲鋼鉄 | 606万トン |
| 9位 | ぱん枝花鋼鉄 | 534万トン |
| 10位 | 包頭鋼鉄 | 525万トン |
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鉄鋼需要が拡大する要因をあげるとするなら、現在の中国においてはいくつもあります。
まだまだ始まったばかりの不動産への投資や、高速道路建設の整備、
自動車生産の拡大などなど、今後も続くと見られる経済成長、インフラ整備だけでなく、西電東送や南水北調、西気東輸などの大型国家プロジェクトも目白押しで、
鋼鉄素材の需要は今後も大きく拡大していくものと思われます。
このような背景から昨今の中国では鉄鋼業への投資が過熱する傾向にあり、
このままでは2005年末時点で2010年の需要見通しに当たる3億3千万トンの生産量を達成するといった試算も報告されています。
これに対応すべく政府は製鋼所、精錬所などの新規の投資を原則認めないという厳しい引き締め政策を実施しました。建設が許可されるには一定の基準を満たして、国務院の認可を受ける必要があります。
また技術水準の劣る設備には強制整理を執行するといった強攻策まで実施されるようです。
これにより中小零細企業の鉄鋼業への過剰投資を抑制し、さらには企業の整理縮小により、
寡占化を図るといった狙いもあるのでしょう。
実際政策実施以降は中小規模の企業の淘汰も進み、全体の生産量の伸びも
鈍化してきました。
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鉄鋼業界が抱える成長への足かせ要因は、
「原材料不足」、「輸送能力不足」、「電力不足」
の3つです。
■原材料不足
中国は本来世界一の鉄鉱石生産国で近年生産量が減ってきたとはいえそれでも2万トン以上を誇ります。
しかしながら中国の鉄鉱石は鉄分含有量が低く(30%程度)、大型高炉では60%程度と高品位な鉄鉱石が求められることもあり、1989年には1241万トンだった鉄鉱石の輸入量が、2002年には1億3900万トンにまで膨れ上がりました。
今後も輸入量を増やしていかなければ経済成長には対応できないのが現状です。
■輸送能力不足
鉄鉱石やコークスを運ぶための鉄道や港湾荷揚げなどの輸送能力が十分ではありません。
■電力不足
中国は慢性的な電力不足状態にあります。三峡ダム事業など政府も様々な
電力整備政策を実施していますが、今後も大きく拡大するであろう電力需要に
十分に対応できていないのが現状です。
鉄鋼業界でも生産には大量の電力を必要とします。
しかしながらこのような背景から十分に電力を確保できないでいます。
主に上記の3つが大きな足かせ要因ですが、
今後は原材料の確保や輸送能力、 電力供給体制を整備するため、
外資との提携や原材料確保、インフラ整備に尽力していくことが課題となります。
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