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銀行業界
vol1

中国の銀行業界について


4大国有商業銀行
中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行の4行が、中国4大銀行と言われており、1994年の金融改革で外貨取引専門や、農村部融資専門といったそれまでの専業銀行体制から、商業性を備えた国有商業銀行へと生まれ変わりました。これら4大銀行だけで中国全体の総資産の8割を占めます。

中国主要銀行の総資産ランキング(2001年)
順位会社名総資産
(億元)
1中国工商銀行43,181
2中国銀行33,900
3中国建設銀行27,649
4中国農業銀行25,280
5中国交通銀行6,691
6中信実業銀行3,004
7中国招商銀行2.663
8広東発展銀行1.912
9上海浦東発展銀行1.737
10中国民生銀行1,389

中国主要銀行の純利益ランキング(2001年)
順位会社名純利益
(百万元)
1中国銀行10,805
2広東発展銀行8,000
3中国工商銀行5,893
4中国建設銀行5,167
5中国交通銀行2,491
6中国招商銀行2,110
7中信実業銀行2.082
8中国農業銀行1.152
9上海浦東発展銀行1.062
10中国民生銀行646

膨大な不良債権
これまで、4大国有商業銀行は、党幹部からの口利きなどにより、赤字の国有企業にもかかわらず、湯水のごとく妄信的に無理な融資を繰り返してきました。その結果不良債権はふくらみ、総資産に占める比率が20〜30%と大きな不良債権を抱えてしまうことになりました。現在同じく不良債権処理を進めている邦銀でさえ不良債権比率は7%台ですのでその比率がいかに大きいかがわかります。

不良債権処理
このまま放置していれば、金融破綻を引きおこしかねない状況ですので、中央政府は、地方の反対になどかまっていられません。金融破たんが起これば深刻な社会不安がおきかねないからです。そのため断固として金融改革を推し進めていくことになりました。

まず各行に資産管理会社を設立し、そこに不良債権を買い取らせ、それを外資へと売却させる、もしくは債権を株式化して、調達した資金を償却に当てる、それから金融機関の責任者50人以上をクビにする、そうした対策を推し進めていった結果、2001年には1.3兆元(19兆円)もの不良債権が買い取られ、4050億元の不良債権が処理されました。中国の4大国有商業銀行の不良債権比率も2001年度の平均20.2%から2003年度には16.8%にまで低下しています。また、各行の不良債権の評価基準には依然不透明さが残るという問題点を改善すべく、不良債権に関する会計標準、債権分類、債権償却準備金などを引き上げるなどといった対策も講じています。

国が買い取る
資産管理会社は10年後に解散される見通しで、その時点で残った不良債権は国が買い取る予定です。しかしこの場合でもそれほど心配する必要はありません。というのも中国政府は日本政府などと比べて格段にお金持ちの政府だからです。土地や資源、ほとんどの企業が国のものという中国では、いざとなればそうした資産を切り売りすればいいからです。現時点での中国政府の資産は40兆円近くあるといわれています。

国有銀行の民営化
2002年8月に中国銀行傘下の中銀香港が香港市場に上場しました。中国政府は今後も不良債権処理を加速させ、経営状態のいい銀行から順次上場、民営化させていく予定です。これにより政府からの理不尽な干渉もなくなり、経営も健全化され、自己責任の意識も高まることが期待されています。

外資との競争
2006年度末の人民元業務開放が迫ってきている現状で、外資との競争に敗れ破綻を招くといった状況を回避するためにも、なんとしても銀行の体力強化、不良債権処理、経営の抜本的改革は、さけては通れない道となっています。それだけに中国政府も非常に強力に不良債権処理をはじめとした金融改革を進めています。こうした流れの中、政府は2003年12月に中国銀行と中国建設銀行に対して総額450億ドルの資本注入を行いました。不良債権処理への政府の並々ならぬ態度をうかがい知ることの出来るニュースといえます。





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text 2004/06/12







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