プレオープニングセッションとは通常取引(ざら場)の前に開かれ、公正な寄付値(最初に成立した値段)を決めるために行われるものです。
プレオープニング・セッションにはAL(指値注文)とAO(成行注文)の2種類の注文方法があります。AL(指値注文)がプレオープニング・セッション中に成約しなかったとしても、その注文はそのまま通常取引(ざら場)へと引き継がれます。
AL(指値注文)
希望価格を指定して売買注文。
AO(成行注文)
価格は指定せず、とにかく売り注文が成立する事を優先。買い注文は出来ない。
★注文入力期間 日本時間10:30-10:45(香港9:30-9:45)
★プレオーダーマッチング 日本時間10:45-10:50(香港9:45-9:50)
出された注文の付け合わせを事前に行う時間です。
★オーダーマッチング 日本時間10:50-10:58(香港9:50-9:58)
出された注文の付け合わせを正式に行う時間です。
★休憩時間 日本時間10:58-11:00(香港9:58-10:00)
<各注文方法と注文可能期間>
| 注文方法 | 注文入力期間 | プレオーダー ・マッチング | オーダー・ マッチング | 休憩 時間 |
AO 成行 | 入力 | ○ | ○ | - | - |
| 訂正 | ○ | - | - | - |
| キャンセル | ○ | - | - | - |
AL 指値 | 入力 | ○ | - | - | - |
| 訂正 | ○ | - | - | - |
| キャンセル | ○ | - | - | - |
通常取引(ざら場)の注文方法も充実しました。成行注文は出来ませんが、3種類の指値注文が可能となりました。以下にそれぞれの詳細を解説します。
PL指値
指値注文とは値段を指定して注文する方法です。PL指値における買い注文では、一番低い売り気配値が価格設定の上限に、売り注文の場合は一番高い買い気配値が価格設定の下限になります。その範囲を超えた時点で注文はキャンセルされます。
EL指値
EL指値とはほぼPR指値と同じなのですが、大きな違いは、売り買いの値段設定の上限で、買い注文の場合は一番低い売り気配値より一段上の売り気配値が価格設定の上限に、売り注文の場合は一番高い買い気配値より一段下の買い気配値が価格設定の下限になります。したがって価格設定の幅がすこしばかり広いので注文がPL指値よりも若干成立しやすいといえます。
SL指値
SL指値とは一言でいえばPL指値とまったく真逆の価格設定範囲の指値注文です。PL指値では買い注文の上限が一番低い売り気配値でしたが、SLではそこから8段階上までが上限となり、売り注文の上限では一番高い買い気配値が下限だったのに対し、そこから8段階下までは下限となります。ただしあまりに高い値段、低い値段で約定してしまわないように実際に成約するのは買い注文では、一番低い売り気配値とその1つ上の段階の気配値、売り注文では一番高い買い気配値とその1つ下の段階の気配値となっています。
SL指値のメリットは、例えば一番低い売り気配値で買い注文を出した場合、そこから執行されるまでの間、一番低い売り気配値が下がってしまうと、注文した値段が一番低い売り気配値を超えてしまいます。そうなるとPL指値では注文がキャンセルされてしまうのです。売り注文の場合、一番高い買い気配値で注文を出していても、執行されるまでの間に、一番高い買い気配値が上昇してしまうと、注文した値段が一番高い売り気配値より下になってしまうため、同じくPL指値では注文がキャンセルされてしまうのです。こうしたロスを回避するという点ではSL指値は多いにそのメリットを発揮します。
<各注文方法と値段指定可能範囲の表>
| PL指値 | EL指値 | SL指値 | 株数 | 価格 | 株数 | SL指値 | EL指値 | PL指値 |
| 売り注文 | 買い注文 |
| | | | 2.975 | | | | |
| | | | 2.950 | | | | |
| | | | 2.925 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | | 2.900 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | | 2.875 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | | 2.850 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | | 2.825 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | 257,000 | 2.800 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | 102,600 | 2.775 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | 139,800 | 2.750 | | ○ | | |
| ○ | ○ | | 1,096,800 | 2.725 | | ○ | ○ | |
| ○ | ○ | | 903,600 | 2.700 | | ○ | ○ | ○ |
| ○ | ○ | ○ | | 2.675 | 811,000 | | ○ | ○ |
| ○ | ○ | | 2.650 | 454,000 | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.625 | 313,400 | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.600 | 243,800 | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.575 | 36,400 | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.550 | | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.525 | | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.500 | | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.475 | | | ○ | ○ |
| | ○ | | 2.450 | | | | |
| | ○ | | 2.425 | | | | |
| | | | 2.400 | | | | |
今回の改正で指値の注文方法は従来の1つから4つになったので、それらを使い分ける事でより注文が成約しやすくなったといえます。管理人はめんどくさがりなのでPL指値しか使いこなせないかもしれませんが。今回成行注文が出来るようになったのは大きなポイントです。成行注文が出来るのはプレオープニング・セッションのみですから、市場が始まるまでの予約注文とプレオープニング・セッションの20分間のみ成行注文が出来る事になります。通常取引(ざら場)では成行注文は出来ません。その点が少々残念なところですね。でも値段はともかくとにかく約定させたいという場合もあるでしょうから、成行注文に対応してくれたのは、非常にうれしいところです。
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