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手数料上限設定のメリット

手数料に上限が設定されているか、もしくは手数料が一定である場合には、取引金額が大きくなるほど取引におけるコストである手数料の割合は小さくなります。これは取引金額が大きくなるほどメリットを発揮します。手数料定率制の取引体系では一見低い手数料率でも取引金額が低いうちは小さな金額ですが、取引金額が大きくなるのに比例して手数料も増加します。対して手数料が一定もしくは上限が設けられている場合はそれ以上は高くならないので、取引金額が高くなればなるほど全体に占める割合も低くなり割安となるのです。

手数料には国内手数料と現地手数料、印紙税など現地諸費用が含まれます。例えば手数料が定額のユナイテッドワールド証券は印紙税等は別途かかりますので厳密には取引金額が大きくなるほど印紙税等分だけ手数料が大きくなります。印紙税等は0.111%です。100万円の取引で1110円、200万円なら2220円、500万円なら5550円とばかにはなりません。中には楽天証券のように印紙税等も含めて手数料上限が5250円に設定されている所もあり、この場合は取引金額がいくら大きくなろうと手数料は5250円に収まります。したがって印紙税等も含むのか含まないのかも注意のしどころです。

手数料が定額もしくは上限設定のある証券会社
証券会社手数料上限印紙税等
ユナイテッド
ワールド証券
157.5香港ドル-含まない
楽天証券0.525%5250円含む
SBI証券0.4095%315香港ドル含む

そこで今回は高額取引における証券会社各社の手数料一覧を作成しました。100万円以下の取引については購入金額別手数料比較に掲載しています。金額は1HKDは13円で、1USDは100円で計算し、小数点は四捨五入しています。為替市場の動向などにより日本円に換算した手数料の金額も変わってる来るので、実際の手数料との差も生じるものと思われますがあらかじめご了承ください。


香港市場の購入金額別手数料一覧

(2010/05/27現在)
証券会社100万円150万円200万円300万円500万円
内藤証券
7,81011,45315,09522,38035,900
アイザワ証券
5,7107,5159,32012,93020,150
東洋証券
7,81011,45315,09521,85534,325
ユナイテッド
ワールド証券

3,1583,7134,2685,3787,598
楽天証券
5,2505,2505,2505,2505,250
SBI証券
4,0954,0954,0954,0954,095
マネックス
証券

3,8405,7607,68011,52019,200
松井証券
5,1007,65010,20015,30025,500
大和証券
5,4458,01010,57515,70525,020
岡三オンライン
証券

3,2104,8156,4209,63016,050
日興コーディ
アル証券

10,23515,35320,47030,70551,175

一覧表にしてみると一目瞭然で高額取引では手数料が定額制であるユナイテッドワールド証券や上限設定がなされている楽天証券、SBI証券が他社と比べて圧倒的に安い手数料を実現しています。100万円代ではそれほど開きはありませんが、300万円、500万円ともなると手数料定率制を採用している他社が10000円〜30000円代になるのに対し、上記3社では5000円前後しかかからないのです。

3社の中で特にすごいのが楽天証券とSBI証券です。両社は印紙税等も負担してくれるので取引金額がさらに高額になっても手数料は変わらない事になります。ただそこで気になるのは印紙税等は税金などであり香港政府や取引所に収めるべき費用で証券会社の収益にはならないという事です。300万円なら印紙税等(0.111%)は3330円、500万円なら5550円で、これでは手数料が5250円の楽天証券も4095円のSBI証券も赤字となってしまいます。すなわちユナイテッドワールド証券のように印紙税等は別という形にしないとやっていけないのではないかと考えられるのです。となると両社には取引金額に上限が設けられているのかもしれません。そこで両社のホームページで調べて見ました。

楽天証券では発注単位が3000単位もしくは200万香港ドル(2600万円)、SBI証券では600単位となっていました。1単位というのは取引できる最低限の株式数のことで、デンウェイ汽車(00203)の場合2000株が1単位となります。600単位なら120万株になります。1株が3.0香港ドルとすると120万株で360万香港ドル(4680万円)となります。取り扱う銘柄にもよりますが両社は少なくとも300万円とか500万円で売買制限をしていないという事がわかります。

ということは両社とも赤字となると考えられる500万円以上の取引も可能であるという事です。まあ500万円以上の取引をする投資家の両社の顧客に占める割合というのはそれほど多くは無いのかもしれません。しかしながらそうした顧客が多くなると印紙税等の負担をしきれなくなり、いずれはユナイテッドワールド証券のように印紙税等は別という形になるかもしれません。ただ仮にそうなったとしてもユナイテッドワールド証券を見てわかる通り、高額取引では他社と比較したときに圧倒的に安い手数料となるという点は変わらないでしょう。したがって両社の優位性というのはそれほど揺るがないはずです。




text 2009/07/02
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